精神のスカトロ
まるっと何もない一日。自弁がない分、年末年始より長く辛い連休の中日。ほとんど動かずに本を読んで過ごす。「本を読む男」という絵画のモデルになった気分だ。
手持ちの本も読み終えてしまい昼間から不貞寝でやりすごす。昼寝したら夜眠れなくなる?そんな先の未来なんてかまっちゃないさ。眠ったって刑務所にいく事実は夢の中にまで追いかけてくるんだし。
「あゝなんてボクはかわいそうなんんだろう」の恍惚…あいかわらずな刹那主義的自己愛のパターン。ボクはボクにやさしい。世界で一番ボクにやさしい。自分へのやさしさを自ら貪る休日。それはそれでつかれる。精神のスカトロのようなもんだから。
恋人を作ろうと思った。わざわざ自分で自分を肯定しなくてもいいくらいボクに対してオールオッケーなラブを浴びせてくれるそんな激甘な恋人を見つけようと思った。
収監まで後47日
『つばき文具店』小川糸
代書のお願いはありだとしても、手紙の文章は自分で考え悩んで作るもんじゃないのか。そこまで託していいものなのか。その疑問がずっと引っかかったままだった。
だから一番いいなと思ったのはサラリーマンからの手紙でした。