さようなら全ての…
今は午前4時。日がのびたとはいえ外はまだ暗い。昨夜は0時にベッドに入った。2時くらいに目が覚め、だましだまし横になっていたがあきらめて起きることにした。
職場の同僚がここのところボクの夢をよく見ると言っている。夢の中でもボクは忙しい。人は眠りの中でつながる。うまく寝つけないのはそのせいなのかもしれない。
昼間は仕事をして、夜は仲間とさよならの会食。そんな充実したルーティンが続く。充実しすぎて、たまにヒューズが飛ぶ。
美味しい食事をしていてもまったく味がしない。
熱心に話し込んでいても何を話しているのかわからない。
心から笑っていても笑顔のままで固まる。
そういうことがたまにある。現世に馴染めずプスプスと存在が途切れてしまう綾波レイのようだ。
白白と明るくなる空。安心と絶望の朝焼けだ。
収監まで後3日