賀正二〇二二

新年、明けましたがまったくめでたくありません。

留置所の正月は喪に服したように静まり返ってます。静かすぎて耳が潰れそうです。

同じ部屋には4人の同囚がいますがみな各々の体勢で横たわっています。寝息がなければほとんど溺死体です。

ここでは特に不自由はありません。ただ選択肢がないというだけです。保健所で毒ガス室行きを待つ野良猫の心境です。

元旦ですが、しかもボクにとってはほんとに珍しいことなんですが、正直死にたくなったりもします。そういうときは、ボクは自分の葬式に参列して号泣する自分の姿を思い浮かべます。そうするとなんだか生きようと思えてくるんです。

色々あったけど…これでいい。これがいい。これしかない。そんな気がしてきます。

最近読んだ本に「欠点のあるものを友にせよ」と書いてありました。勇気づけられます。

今年の抱負は…「迷惑をかけて人を魅きつける」そうタイプの人物を目指したいと思ってます。

人生で一番ダークサイドな年始の挨拶になりました。

どうか今年もよろしくお願いいたします。

 

収監まで後53日

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海辺のカフカ村上春樹

鯖でも蛭でも降ってこい。ここじゃ雨にすらあたれないんだから問題ないさ。